投資の基本 root principles of investment 2003 7 14

 投資する際に、ふたつのモノサシがあります。
ひとつは、ファンダメンタル分析です。
もうひとつは、テクニカル分析です。
どちらがいいのかと、よく聞かれますね。
しかし、この質問は誤りです。
 どちらの分析も、長所と短所があります。
どちらかの分析に偏ると、投資に失敗します。
 このふたつは、人間の体で言えば、手の働きと考えてよいでしょう。
いくら右利きでも、左手は不要と考えるでしょうか。
ファンダメンタル分析が右手で、テクニカル分析が左手、
あるいは、テクニカル分析が右手で、ファンダメンタル分析が左手。
どちらにしても、自由です。
しかし、左手が不要とはならないはずです。
 右利きだから、左手は不要と考えるならば、
左手を使わないで生活してみてください。
かなり不便になったと気づくはずです。
 不運にも、脳血管障害で、左半身不随となった人が、
左手が不自由になって、やっと、左手のありがたさに気づいたと話していました。
 たまには、左手で字を書いたり、左手で箸を使いましょう。
新しい世界に気づくかもしれません。
 私は、一応、右利きですが、
左手でも字は書けますし、左手でも絵が描けます。
右手で描いた絵と、左手で描いた絵は、自分で見ても、
おもしろい比較になります。
左側から見た世界は、少し変って見えます。
 さて、今週、発売された週刊の経済誌を読み、ある感想を持ちました。
これからの時代は、
経済学部を卒業して、理科系の学部で学ぶか。
理科系の学部を卒業して、経済学部で学ぶか。
どちらが、いいのだろうかと思いました。
私は、一応、文科系の学部を卒業しましたが、
学生サークルは、理科系のサークルに入っていました。
そういうわけで、友人も9割以上が、理科系でした。
高校のサークル活動も、天文学と化学でした。
天文学は、観測が中心で、
化学は、実験が中心でしたから、忙しかったです。
 なぜ、化学をやったかと言えば、
天文学に、化学の知識が役立つだろうと考えたからです。
 しかし、実際には、それほど、役立ちませんでした。
太陽系のモデルがありますね。
そこには、惑星の軌道であるリング、
そして、小惑星のリングがあります。
 この模型を、化学の実験で作る時には、化学の知識が役立ちました。
一定の間隔で、リングができていく化学の現象があるのです。
 この形が、太陽系のモデルに似ていますので、
これを太陽系の説明用に使いました。
 このリングができる現象は、おもしろくて、
太陽系の惑星の軌道のようなリングが、
一定の間隔で、できていくのです。
小は大を兼ねるでしょうか。
 今日は、7と14ですね。
7を大切にする人は、多いですが、
14も大切な数字です。